『思春期特発性側弯症(AIS)患者におけるシュロス運動プログラムの効果:監督下と自宅でのアプローチの比較』

  • 2024.4.11
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側弯症は、多くの若者の生活に影響を及ぼす一般的な病気であり、その中でも思春期特発性側弯症(AIS)は特に注目されています。最近の研究では、シュロス運動プログラムがAISの治療において重要な役割を果たすことが示されています。

 

この研究では、10歳から16歳のAIS患者37人が参加し、12週間にわたって監督下または自宅でのシュロス運動プログラムに従事しました。その結果、治療前後の検査において、両グループの患者は脊椎の回旋測定、健康関連生活の質、身体像の全てにおいて顕著な改善が見られました。

特に注目すべき点は、胸部の形状における顕著な改善です。これは、シュロス運動がAIS患者の身体的健康だけでなく、精神的健康にも好影響を与えることを示唆しています。さらに、この研究は重要な一点を示しています:シュロス運動の効果は、専門家の監督のもとで行う場合と、自宅で行う場合とで大きな違いはないということです。これは、特に地理的、財政的な制約により専門家の指導を受けることが難しい患者にとって、非常に励ましのある結果です。

この研究により、思春期特発性側弯症の治療におけるシュロス運動の有効性とその柔軟性が再確認されました。監督下でも自宅でも、患者は自らの健康改善のために積極的に一歩踏み出すことが可能となるのです。

参考文献:

Children (Basel) 2024 Mar 17; 11(3)

他の文献紹介:

感覚運動トレーニングによる慢性頸部痛治療の研究紹介

 

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